- 月に数分だけ通話するけど通話オプションはつけたほうがいいの?
- 今通話オプションをつけているけど損していないかな?
- あまり自分から発信しないけど、通話料はどうなる?
上記にように通話オプションをつけるかどうかを悩んでいる人、そもそも通話料金の仕組みについてよく分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
結論から言って、月に12分30秒以上自分から発信通話をする方は、通話オプションに入った方がお得です。
そこで今回は、以下のことについて詳しく説明していきたいと思います。
- 発信と受信の通話料金の違い
- 通話オプションの対象と対象外について
- 各格安SIMの通話オプションの損益分岐点
- 通話オプションだけで格安SIMを選んではいけない理由
この機会に通話料金の見直しや通話オプションがお得なMNVOに乗り換えを考えている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください!
自分から発信しないと通話料金はかからない!通話の仕組みについて
そもそも通話料金はどのような時にかかるかご存知でしょうか?日本では基本、通話料金は発信側にのみかかるようになっているので、受信した方は無料となります。
海外では着信側もかかるところがありますが、国内で通話する分には着信側はかからないので心配いりません。
ちなみに発信側でも通話料金がかからない場合は以下の通りです。
- 相手が応答しない(FAX電話や留守番電話は除く)
- 通話無料のアプリ使用時(データ量は両側消費する)
- フリーダイヤルに発信した時(0120や0800)
まずは自分が発信側で通話しているのかを把握しましょう。
LINEなどの通話無料アプリでしか通話しない方、国内での通話のみで受信側の方は通話オプションに入る必要はありません。
また発信側であったも、上記の通話料金がかからない場合のみで利用しているのであれば、無理に通話オプションに入らなくても大丈夫です。
通話オプションに入る目安とは?月12分30秒以上通話するなら通話オプション加入を検討しよう
通話料金の仕組みを知ったところで、今度は通話オプションに入る目安について説明していきます。
通常通話オプションに加入しない場合、22円/30秒の料金がかかります。中には11秒/30秒などの通話料金が安い格安SIMも存在しますが、基本は上記の料金と思っていいです。
格安SIMの5分かけ放題オプションの平均は550円なので、12分30秒ちょうどでオプション未加入時とオプション加入時とで同じ金額になります。
各格安SIM会社によって通話オプションの料金は違うので、必ず12分30秒以上ならオプションに加入したらお得!とは言えませんが、1つの目安として覚えておいていいでしょう。
また、通話オプションは主に以下のものが各MNVOでは用意されています。通話オプションの月額料金さえ払えば、1回の通話がその時間内なら無料で利用することができます。
- 5分かけ放題
- 10分かけ放題
- 完全かけ放題
- 月60分/90分かけ放題
格安SIMの5分かけ放題オプションの平均は550円ですが、仮に1回の通話時間が6分だったとすると22円/30秒×2=44円の追加料金がかかります。
もしこれを毎日行うと、550円+(44円×30日)=1,870円となります。
1,870円もあれば、大体どのMNVOでも完全かけ放題の通話オプションに入れるので、通話オプションを加入する際は、自分のいつもの通話時間はどのくらいかを把握するのが一番なのです。
通話オプションの対象と対象外について
通話オプションに入るかは、自分の今の通話履歴を確認しましょうとお話しましたが、その前に通話オプションの対象と対象外について説明していきます。
ここで対象・対象外のものを把握しておけば、もっと具体的に自分の通話スタイルが見えてくるのでぜひ目を通しておいてくださいね。
- 090/080/070から始まる番号
- 市外局番
- IP電話(050)
- 警察(110)
- 消防・救急(119)
- 電報115
- 海上(118)
- 時報(117)
- 災害用伝言ダイヤル(171)
- 天気予報(177)
- 留守番電話センター(docomo/au)
- ナビダイヤル(0570)
- テレドーム(0180)
- 67コール(0067)
- 番号案内(104)
- SMSの送信
- #ダイヤル(au)
- 消費者ホットライン(188)
- 衛星電話・衛星船舶電話
- 国際電話
- 留守番電話センターの通話(Softbank/※プランによる)
- 各社が個別に指定する番号や長時間の電話
対象となるものは厳密に言うと各社によって多少異なりますが、基本的には大体無料と思ってもらって大丈夫でしょう。
また余談ですが、最近増えてきたナビダイヤル。「ナビダイヤルにおつなぎします。○○秒ごとにおよそ△△円でご利用いただけます」のような料金通知ガイダンスを聞いたことありませんか?
このナビダイヤルは0570から始まる通話で、一つの0570番号で全国各地に設置した拠点での電話受付が可能なため、公共サービスへの電話問い合わせで使用されているケースも多く見られます。
このナビダイヤルは通話オプションの対象外になる上に、待ち時間が長く通話相手に繋がるまでの間も通話料金は発生するので要注意!
このナビダイヤルへの通話料金を抑えるには、主に以下の方法で対処できます。
- 0120・0800などのフリーダイヤル(無料)があればそちらにかける
- 03などから始まる一般電話(通話オプション対象)があればそちらにかける
- 折り返しの電話をもらうようにお願いする
- 固定電話からかけるようにする
- 問い合わせフォームやチャットを利用する
企業によってはナビダイヤルの他にフリーダイヤルや一般電話を併記しています。その場合は、まずはそちらに問い合わせしたり、今ではチャット式で問い合わせできるところも増えているので、上手くそちらを利用して通話料金を節約しましょう。
あなたの1ヵ月の通話履歴から見る通話オプションの必要性
ここまででだいぶ通話料金の知識がついてきましたね。ここからは、具体的に通話オプションが必要かどうかを考えていきましょう。
通話オプションに加入するかどうかは以下の3つのポイントを見て決めていきます。
- 自分から発信した合計分数
- かけ放題対象外サービスにどれくらい発信しているか
- 1回または1ヵ月の通話時間
冒頭でも話した通り、日本では発信者しか通話料金がかかりません。もし着信通話しかしていないなら通話オプションに加入する必要はありません。
また、かけ放題対象外サービスのものしか発信していないのであれば、できるだけ通話料金の低いMNVOを選ぶのも手です。
自分から発信した通話履歴があるのなら、1回でどのくらい平均通話しているのか、また1回の通話バラバラでも1ヵ月に合計でどのくらい通話しているのかを把握しましょう。
通話オプションの安さだけで格安SIMを選ぶのは危険!トータル料金や通話品質も確認しよう
通話オプションが必要だと確信した方にお伝えしたいことがもう1点。それは、通話オプションの安さだけで携帯会社を選ぶのは危険だということです。
1つ目に通話オプションが安くても、もとの月額料金が安くないかもしれないという点です。
通常携帯料金は基本月額料金+オプションの合計金額となります。仮に通話オプションがめちゃくちゃ安くても、基本月額料金が高ければトータル月額料金は高くなってしまいます。
2つ目は、通話オプションが安くても、通話品質が良くないかもしれないという点です。
格安SIMの通話方式には以下の3つのパターンがあります。
- 通常通話:いつもの電話回線で通話品質◎
- プレフィックス:電話番号の頭に特定の番号をつけると料金が安い回線が利用できる。通話品質〇
- IP電話:インターネット回線を利用している。通話品質△
格安SIMの通話アプリで使用されているのが「プレフィックス」か「IP電話」で、プレフィックスの通信品質は通常のものとそれほど変わりませんが、IP電話はデータ回線を使用しているので、LINEの通話のように途切れ途切れになる恐れがあります。
最近では、アプリなしの通話オプションに切り替わっている業者も増えてはいますが、乗り換えたいMNVOや今利用している業者はどんな通話方式をとっているのかは確認しましょう。
電話番号の頭に業者ごとに決められた特定の番号をつけることで、料金の安い回線を使えるという仕組み。アプリを利用することで自動的に番号をつけて通話ができ、負担なく安い回線を使える。
このように、通話オプションだけに目を向けてしまうと、トータル月額料金高くなってしまったり、思った通話品質じゃなかったと後悔してしまいます。
通話オプションが必要なことが分かったら、必ずトータルの月額料金の計算と通話品質の確認をしてからプラン変更、乗り換えをしていきましょう…!
各格安SIMの通話オプションの損益分岐点
自分の通話履歴を確認できましたか?ここでは、各格安SIMの通話オプション料金と通話オプションの損益分岐点を早見表にして紹介していきます。
これから乗り換えを考えている方や通話オプションの見直しを検討している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。※通話アプリ利用時(22円30秒→11円30秒)で計算しているものもあります。
5分かけ放題 | 10分かけ放題 | 完全かけ放題 | その他 | |
---|---|---|---|---|
UQモバイル | ― | 880円:20分以上 | 1,980円:45分以上 | 550円(60分/月):12分30秒以上 |
Y!mobile | ― | 880円:20分以上 | 1,980円:45分以上 | ― |
楽天モバイル | ※アプリ利用で無料 | ※アプリ利用で無料 | ※アプリ利用で無料 | 1,100円(15分かけ放題):25分以上 |
ahamo | ※無料 | ― | 1,100円:25分以上 | ― |
povo | 550円:12分30秒以上 | ― | 1,650円:37分30秒以上 | ― |
LINEMO | ※無料(ベストプランV) ・500円:22分43秒以上 | ― | ・1,100円(ベストプランV):25分以上 ・1,650円:37分30秒以上 | ― |
irumo | 880円:20分以上 | ― | 1,980円:45分以上 | ― |
NUROモバイル | 490円:22分12秒以上 | 880円:40分以上 | 1,430円:1時間5分以上 | ― |
mineo | ― | 550円:25分以上 | 1,210円:55分以上 | 110円(10分/月):5分以上 |
II Jmio | 500円:22分43秒以上 | 700円:31分50秒以上 | 1,400円:1時間3分40秒以上 | ― |
イオンモバイル | 550円:25分以上 | 935円:42分30秒以上 | 1,650円:1時間15分以上 | ― |
日本通信SIM | 390円:17分43秒以上※1 | ― | ・1,200円:54分30秒以上※2 ・1,600円:72分43秒以上※3 | 390円(70分/付き):17分43秒以上※1 |
y.u.mobile | ― | 550円:25分以上 | 1,400円:1時間6分以上 | ― |
LinksMate | ― | 935円:42分30秒以上 | ― | ― |
J:COMモバイル | 550円:12分30秒以上 | ― | ― | 1,650円(60分かけ放題):37分30秒以上 |
QTmobile | ― | 880円:40分以上 | 1,600円:1時間12分43秒以上 | ― |
HISモバイル | 500円:27分43秒以上 | ― | 1,480円:1時間22分12秒以上 | ― |
exiteモバイル | ― | ― | ― | 759円(3分かけ放題):34分30秒以上 |
LIBMO | 550円:25分以上 | 770円:35分以上 | 1,430円:1時間5分以上 | ― |
DTI SIM | ― | ※無料 | ― | ― |
※1:合理的シンプル290プランのみ ※2:合理的30GBプランのみ ※3:合理的シンプル290プラン・みんなのプランのみ
まとめ
今回は通話オプションの必要な人がどんな方なのかを詳しく説明してきました。
まずは、自分が1ヵ月にどのくらい発信して通話しているのか、その合計時間を確認しましょう。
もし、12分30秒以上発信通話をしているのであれば、少しでも月額料金を抑えるために通話オプションの加入を検討し、同時に基本月額料金や通話品質はどうなのかも合わせて調べてみて下さいね。